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胸郭出口症候群を改善するために自分でいますぐ出来る対策はこれ!

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この記事を見られているということは、

  • 「胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)」と診断を受けている方。
  • もしくはその疑いがあると言われた方。
  • グーグルで今困っている症状(肩こり、首こり、背中や腕がだるい、シビレが腕に出てくる)を検索したら「胸郭出口症候群」と出てきて、読みすすめていたら「これ、私のことや…ほとんど当てはまってるやん」となった方。

おそらく、このうちのどれかではないでしょうか?
よく、僕の所に来られる患者さんのお話を聞いていると、上記の経緯を経て来られることがほとんどです。
最近肩こりに加えて、背中や腕がズーンと重くてだるい。でも、思い当たることは考えても考えてもでてこない。
「肩こりがひどくなったから?重いものを持ったわけでもないし…」と、原因が思い当たらないのに肩こりだけでなく背中や腕にも症状があるとそりゃあ不安になりますよね。
まぁほっときゃそのうち治るだろうと、とりあえず安静にしてシップを貼ったり、温めたり、マッサージしてみたり、市販の薬を飲んだりしても中々症状がとれない…そうなるといい加減、根本的な原因はなんだろう?と知りたくなると思います。
実際に来院される患者さんの悩みはほとんど一緒。辛いし、不安ですよね。
そこでこの記事では、
「肩こり、背中や腕がだるくなる原因の代表例の一つ胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)」
「自分でできる対処方法について」

この2つを紹介します。
胸郭出口症候群はよくある疾患なので、一日も早く原因を理解して対処し、改善するための参考にしてください。

胸郭出口症候群とは

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胸郭出口症候群は、文字の通り「胸郭(胸をとりまく骨格)の出口で障害が起こる」疾患のことを言います。
肋骨、鎖骨、胸骨などで構成されているのが胸郭ですが、写真は右側の胸郭を見たものになりますね。
番号で1、2、3と印を入れましたがこの3つの場所で障害(圧迫)が起こると症状が現れます。

  1. は前斜角筋(ぜんしゃかくきん)と後斜角筋(こうしゃかくきん)の間を黄色い神経の束(腕神経叢(わんしんけいそう))と鎖骨下動脈が腕に伸びて行くのですが、この前・後斜角筋の間で圧迫されます。
  2. は鎖骨と第一肋骨の間を、黄色い神経の束と鎖骨下動脈、静脈が通りますがここを圧迫されます。
  3. は小胸筋と肋骨の間を、黄色い神経の束と鎖骨下動脈、静脈が通りますがここを圧迫されます。

この場所を圧迫されることにより、肩こりや背中や腕のだるさ、しびれなどの症状がでることを胸郭出口症候群といいます。
なんとなくイメージできましたでしょうか?
ちょっと難しいですよね。聞いたことない言葉ばかりですから…。
 
そんな方のためにざっくりと説明すると、
首から出てくる神経や血管が、、
首→肩や背中→腕→手の先
と、こうやって首からの神経や血管が手の先まで繋がっています。
で、首から出た神経や血管が腕に行くまでの途中(1、2、3のどこか)で圧迫されてしまっているために症状(痛み、だるさ、シビレなど)が出てしまっている。
こんな感じです。
少しイメージできましたか?
次に主な症状となりやすい人を紹介します。

どんな症状がでるの?

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主な症状は腕の痛みやだるさ、シビレ、肩こり

  • 肩こり、首こり感
  • 背中から腕にかけての重だるさ、しびれ
  • 腕が白くなったり、青く見えたりする
  • 手の力が入りにくい

などなど、様々です。
程度にもより変わりますが程度が強いとしびれや手の力が入りにくい、腕が青白いといった症状が現れます。

どんな人がなりやすいの?

なで肩の女性に多い

  • なで肩の女性
  • デスクワークの方
  • 腕を上げたまま作業する方
  • 重量物を持つ仕事の方
  • かなり重いリュックを背負う方、登山をする方
  • 音楽家の方

などなど、こちらも様々ですね。
全て、先ほどお伝えした1~3の部分で圧迫をうけやすい環境になることがわかるかと思いますが、どうでしょうか?
一度圧迫をうけているかどうか思い返してみると良いでしょう。
それでは、次に病院での胸郭出口症候群の診断、治療について紹介します。

まずは病院で診断をうけましょう

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病院では、問診、検査をおこない「胸郭出口症候群なのかどうか」を診断します。
よく、「こういうシビレとかの症状は何科にいけばいいのかわからないです。内科?神経内科とか脳神経外科?神経とつく科に行った方がいいのか。それとも外科?整形外科?違いがわからないわ〜」と患者さんから質問があります。
あなたもそう迷ったことはありませんか?
基本は「整形外科」を受診してください。
整形外科が専門になります。
そこでこの病気特有のテスト(アドソン、ライト、エデン)を行うと、診断がだいたいつきます。

  • アドソンテスト…症状のある方が右なら顔を右に向けて、そのまま上を向く。そのまま深呼吸をして手首の脈が弱くなると1の場所に陽性。
  • ライトテスト…腕を肩の高さまで真横に上げて、そのままバンザイの体勢をとります。このまま手首の脈が弱くなると3の場所に陽性。
  • エデンテスト…胸を張る姿勢をとります。そのまま症状のある腕を後下方(後ろ斜め下方向)に伸ばすと、手首の脈が弱くなると2の場所に陽性。

が考えられます。
治療としては、投薬やリハビリ治療(電気治療、運動療法、マッサージなど)で様子をみていくことになります。
※ごくまれにレントゲンをとると「頚肋」といって、頚椎にできる異常な骨の影響で症状がでている場合がありますが、その場合は手術をすすめられることもあります。
では、次に本題の自分でできる対策について紹介しますね。

自分でできる対処法(動画)

では、早速本題へ!
「難しいことはいいから、はよ対策を教えてくれ!」そう聞こえた気がします。。
その前にまず!大前提として。
病院や治療院に通っていて、担当の先生から指導されているケア、対処法があればそれを行なってください。
また、痛みやシビレなどの症状が強く出ているときは無理に行わないようにしましょう。
万が一、紹介するケアをして、症状が強くなることがあれば、すぐに中止してください。
それだけ守ってくださいね。

※音声が出ますので、周りの環境と音量にご注意ください。
胸郭出口症候群の方々の施術を担当してきて、調整すべきポイントはだいたい決まっています。
細かくいうと色々ありますが、今回はその中でもっとも重要な一つである
「自分で簡単にできて、胸郭出口症候群に効果が期待できる鎖骨の調整」お伝えします。
本当は、内臓や頸椎、頭蓋骨、ヒジ関節、股関節、、、、、。
など、その方の状態をチェックして、施術の際は調整するポイントを組み合わせますが、、あなたの状態は僕がチェックできないので、今回は鎖骨だけにしておきます。
[手順]

  1. 鏡の前で、鎖骨の位置をを確認する。
  2. 右鎖骨の内側ギリギリ(喉に近い方)の上側の窪みに左手の人差し指と中指を添える
  3. 右鎖骨を上から押さえるのではなく、ピタッと指を置きながら(固定しながら)右手を上げる、下げる、上げる、下げる、、、を30回ほどゆっくり繰り返す。
  4. 逆も同様に行う(左鎖骨の内側ギリギリを右手の人差し指と中指で固定した状態で)

手順はこんな感じです。
動画を確認して、このテキストと照らし合わせてもらうとわかりやすいかなと思います。
ポイントは、鎖骨の位置を鏡でちゃんと確認して、鎖骨の内側のはしっこをちゃんと指で押さえていることを確認した上で行うことですね。
最初は押さえているところがバンザイをした時に、痛むはずです。
症状が長い方、強い方ほどバンザイした時に「鎖骨がこんなに痛いんや、、。」と感じるでしょう。

日常生活の改善

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自分で対処できる方法は、もちろんあります。
デスクワークの場合は背中が丸まらないように、モニターの高さをできるだけあげて目線をおこし、キーボードをなるべく手前にもってくることで肩を巻き込まないようにするだけでも効果があります。毎日のことですからね、日々の負担を減らしましょう。
重いリュックを背負って胸郭出口を圧迫するなら、鞄を変えたり、荷物を減らすなどの対策が必要でしょう。
また、ストレッチやストレッチポールといったことも有効です。
首肩だけでなく、鎖骨周辺を伸ばす、姿勢を改善するようなことを行うと良いでしょう。
あとは、食事ですね。

胸郭出口症候群を改善するために、避けた方がいい食事7つととった方がいい食事3つ

胸郭出口症候群を改善するために避けた方が良いもの7つ

  1. 砂糖
  2. アルコール
  3. カフェイン
  4. 添加物
  5. 脂質の取りすぎ
  6. 牛乳
  7. 塩分(自然な塩以外のもの)

とった方が改善しやすいもの3つ

  1. ビタミンB1 肉、魚、大豆、海藻類
  2. ビタミンB6 唐辛子、肉、魚
  3. ビタミンB12 肉、魚、大豆、海藻類、貝類
  4. ビタミンE 唐辛子、ごま、煎茶、ナッツ類

「え、食事も関係あるの?」
と思われたかもしれませんね。
「はい、関係あります。」
当然、食事も大事。

カラダに入れる栄養を見直すことは、当然血液循環に良い影響を与えます。
ここは、病院の先生、治療院の先生がコントロールすることはできません。
そうです、あなたしかできません。
あなたは努力して、
「病院や治療院に頑張って通う。」
「リハビリやケア方法を頑張って行う。」
「早く寝るようにつとめる。」
「ネットで胸郭出口症候群について自分でも調べて、理解する。」
「お風呂に入って、ウォーキングして血流をよくするよう頑張る。」
これらのことを症状改善のために頑張っていることでしょう。
でも、食事が偏りすぎていたり、砂糖たっぷりのジュースやお菓子をたくさん食べる、お酒やカフェインを取りすぎている、、、、。など、食事に気をつけていないとどうでしょうか?
それらの努力も効果が激減します。間違いなく。
食事指導をしてもらったことがない事がほとんどだと思います。が、ここは早期に胸郭出口症候群を改善するには大事なところですね。
ぜひ、食事面も気にかけてみてください。するかしないかで、症状改善スピードは確実に加速します。

おわりに

「肩こり、背中や腕がだるくなる原因の代表例の一つ胸郭出口症候群(きょうかくでぐちしょうこうぐん)」と
「自分でできる対処方法について」
この2つを紹介してきましたが、いかがでしたか?
 
お伝えしたケア方法は、ぜひ、いますぐやってみてください。
きっと症状改善に役立ちますよ。
この記事を通して、あなたの悩みが解決する手立てになれば嬉しく思います。
川上健史郎

著者:
 川上 健史郎
所持資格:

中学時代にヘルニアを克服し競技復帰したことをきっかけに治療家を志す。柔道整復師・コアコンディショニングトレーナー・自律神経整体・介護予防訓練士の資格を取得し、某Jリーグのユースや整形外科での治療、学生競技のトレーナー、高齢者に向けた体操教室の講師活動をしながら日々治療にあたり、今に至る。

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