「イライラが止まらなくてどうしようもない」
「急に襲ってくる辛いだるさや肩こりに心身ともに参ってしまう」
「頭痛やめまいが激しく、日常生活に支障が出るようになってきた」
「朝からすごく憂鬱でやる気や動く気がしない」
あなたはそんな辛い思いされていないですか?診断されてから、「完治」まで行くのがとても長いのがうつ病の特徴と言われています。
うつ病でお仕事を長期で休まれていて、「そろそろ社会復帰したい」と無理してしまい、また状態が悪くなってしまうことも少なくはありません。怪我などと違い、精神的にも身体的にも症状が出るので、うつ病になってしまうととても辛いをされると思います。
そんなうつ病が食事で改善すると聞くと、あなたはどう思われますか?
意外にも、うつ病と食べ物はとても深い関係があります。今回は、西洋医学と東洋医学を織り交ぜた考え方で、うつ病と食事の関係性をお伝えしていきます。あなたのうつ病の改善のヒントになれば幸いです。
うつ病とは
うつ病とは脳の神経伝達(神経の伝わり)がうまくいかない状態を言います。
内臓の病気のように、「うつ病になればこの数値が異常になる」ということはないですが、
- 絶望感、虚無感、憂鬱、悲しみ、苛立ちなど、精神的に落ち込んでしまうことがとても多い
- 希死感(自殺願望)
- 仮眠・不眠などの睡眠障害
- 過食・拒食などの摂食障害
- 頭痛、肩こり、腰痛、めまい、耳鳴りなどの身体的症状
などを感じるようになると言われています。
脳の働きのバランスが悪くなっているために、日常生活に必要な、物を食べること・寝ること・内臓が正常に働くこと・血流・体がリラックスしたり、しっかり働いたりできることのバランスも段々と崩れていってしまうのです。
一般的な原因として、
- 環境の変化(外的要因)
引っ越し、転職、転校、離婚・失恋、過労、仕事でのストレス - 精神的・身体的な問題、性格(内的要因)
昔から悩みやすい、服用している薬の副作用、ホルモンの影響
などが上げられていますが、はっきりとした原因は解明されていません。
ただ、実際うつ病が改善した例として、「食生活の改善」というものがあります。うつ病と食生活。関係ないと思われがちですが、大きな関係があります。では、どんな風に関係しているのでしょうか?それぞれ食べ物と症状に分けてお話ししていきます。
うつ病と食べ物の関係性
1、甘いものの摂りすぎ
うつ病にかかっている方の中には、「糖分依存症」と呼んでも良いほど、「甘いものはやめられない!」という方がいらっしゃいます。そして、こういった特徴をお持ちの方が多いです。あなたは大丈夫でしょうか?
- 1日に1回は甘いものを食べてしまう
- 甘いものを食べた瞬間は、幸せ(憂鬱感が消える)と感じる
- 甘いものがないと焦燥感(焦る感じ)や怒りやすさを感じる
- 何もないのにイライラしてしまう
- お酒を毎日飲んでいる
当てはまるものはありましたか?
なぜこういったことが起こるのかというと、糖質(砂糖だけでなく、パンやご飯・うどんやラーメン・ご飯などの炭水化物も含みます)を摂ると急激に血糖値が上がります。
その時に、セロトニンという「幸福ホルモン」というものが出るので、脳は幸せ(高揚感)を感じます。そして、急激に上がった血糖値は急激に下がり始めるのです。それが、憂鬱な気持ちやイライラにつながってしまいます。
また、体や脳が急に血糖値が上がって幸福感を感じるのを覚えているので、中毒のような状態になってしまうのです。
中毒状態になってしまうと、止めるのがかなり辛いですが、多かれ少なかれうつ病の改善に繋がりますので、「甘いものを食べたい」と思ったら、たんぱく質(卵、魚、肉など)を取るようにしてください。
そうすることで、血糖値の上昇が緩かになります。糖質は、本来、体の中で作られるものなので、意識して摂ろうとしなくても良いですよ。
2、食べ過ぎ
次は食べ過ぎの場合です。
少しずつ出やすい症状が違いますので、あなたはどれに当てはまるのかをチェックしてみてください。
- ついついお腹一杯になるまで食べてしまう
- 疲れやすい、風邪を引きやすい
- むくみが出やすい
- 下痢・便秘になりやすい
- 考えすぎてしまうことが多い(イライラ・悲しみなどよりも考えすぎることが多い)
これは東洋医学の考え方で、食べ過ぎたり、脂物が多かったりすると、胃や脾臓(免疫と関与しているところです)に負担をかけ、上記の症状が出ると言われています。
食べ過ぎは精神的にも影響を与えますし、胃・腸や肝臓・膵臓、心臓などにも大きな影響を与え、食べ過ぎの生活を続けると病気になる可能性もあります。
まずは腹八分を心がけてくださいね。
3、辛いもの
辛いものの食べ過ぎの方が今症状が出ると言われています。
- 辛いもの(唐辛子系)をよく食べる
- 言いたいことが言えない
- 不調になると喉や咳・過呼吸などとして出やすい
- 殻にこもってしまう
- 憂鬱な気持ちになることが多い
これは東洋医学の考え方ですので、メカニズムははっきりしていないのですが、唐辛子のような赤く、辛い食べ物を食べすぎる場合、上記の症状が出ると言われています。皆さんもご存知だと思いますが、胃腸にも刺激を与えるので、胃痛や下痢、便秘にお困りの方は特に控えた方が良いです。
その上、うつ病にかかると、自律神経が乱れ、胃腸も弱くなりがちなので、腹痛があるときはとくに気をつけてください。
かといって唐辛子などの香辛料は身体に悪いものではないです。例えば毎日摂っていたあなたは週に1回にするとかなど、過剰に摂ることはいずれも控えた方が良いですね。
5、塩辛いものの食べ過ぎ
次は辛いといっても、塩辛さです。
- ラーメンなど、味の濃いものが好き
- 外食やインスタント食品が多い
- 腰の痛さ、だるさが出やすい(ぎっくり腰になりやすい)
- 下半身の痛み、だるさが出やすい
- 物事にビクビクしてしまう(恐怖感が強い)
など、あなたは当てはまるところはありませんか?
これは、西洋医学にも共通するのですが、塩辛いもの(塩分)を取りすぎると、腎臓が疲労します。そうすると体の疲労物質がおしっことして排出されにくくなり、足や腰に痛みやだるさが出やすくなるのです。
ギックリ腰になる方も塩辛いものを摂りすぎる方に多いです。
尚、精神的には、恐怖心を抱きやすくなってしまいます。「学校に行くのがなんだか怖い」「仕事に行って上司に会うのが異常に怖い」「仕事でクレームが出たらどうしようなど、まだミスもしていないのにビクビクしてしまう」などという思考に陥りやすくなります。
塩分はある程度必要なものですが、特にラーメンや味が濃いメニューが多い外食、インスタント食品を控えてください。
きっと体や心の変化を感じていただけるはずです。
体と心はつながっている
さて、どうでしたか?あなたに当てはまる症状はありますか?
うつ病など、「身体的にも精神的にも辛い」などの状態になるように、脳と体は深く関係しています。
いきなり「明日から前向きになろう!」というのも、無理な話ですし、その無理が余計に症状が悪化する場合もあります。もちろん、精神療法も有効な場合も多いですが、まずは体から良い状態にして行くという方法もありますよ。
もしかしたら半信半疑かもしれませんが、是非やってみてください。
症状は必ず良くなります。何よりあなたのお身体が大事なので、無理せず一歩ずつ、うつ病の改善への道を辿ってくださいね。