慢性的な肩こりだから仕方ない、、、。
頭痛は一生付き合っていくものだと諦めている。
たまにぎっくり腰になるから予防のストレッチをしています。
こんな話はよく聞きますが本当に悪いのは何かご存知ですか?
コリや痛みは本来なら寝て起きれば治るように身体は出来ています。
こちらでは身体本来の力を引き出す腸内細菌の話と正しい腸内細菌の整え方について書いていきます。
身体の土台となるのは腸内細菌
良い野菜を作るには何が大切か知っていますか?
農家の人に聞くと「土壌づくりが最も重要です」と答えられます。
人間に限らず生き物が元気に育つ為にはまず栄養を吸収する土台が重要になりますね。
その土壌がしっかりしていないと良いものは生まれないということです。
人間の体もこれとまた同じく健康を保つには土壌作りが大切で、その土壌が人間では腸内環境といってもいいでしょう。
ここで重要なのが土壌つくりには時間がかかり放っておけば、どんどん悪くなるという事です。
腸内環境は一朝一夕では改善されません。
また善玉菌ばかりを増やそうとする人もいますが悪玉菌が減り過ぎても健康とは言えませんね。
悪玉菌がいない人は善玉菌の力が弱まるので最近ではアトピーやアレルギーの原因ではないかと言われています。
次は理想的な腸内環境について書いていきます。
理想的な腸内環境
腸内環境と一言で言っても小腸と大腸では腸内細菌の数から種類が全く異なります。
各細菌たちは小腸から大腸まで自分の住みやすい場所に分布しています。
消化液が多い胃や十二指腸では菌が少ないですが小腸になると、1グラムあたり1000万個以上の菌が見つかるようになります。
小腸には酸素が存在しやすいので酸素の有無に関係なく生育できる乳酸菌が多く住み着いています。
それが大腸になると殆ど無酸素状態になり酸素の嫌いな、ビフィズス菌などが1グラムあたり1000億個に近づきます。
ここでポイントとなるのが悪玉菌と呼ばれる発がん物質や毒素を作ったり腸内腐敗を起こしたりするウェルシュ菌や黄色ブドウ球菌などの存在です。
悪玉菌という呼び名から悪さだけをする存在と思われがちですがボツリヌス菌などの体外からくるより強力な菌を退治する働きがあります。
赤ちゃんの時は腸内に善玉菌しかいませんが母乳を飲むと悪玉菌も住み着くようになります。
結果として免疫を獲得するのですね。
栄養満点の粉ミルクで育った子供にアトピーやアレルギーが多いのは悪玉菌が住み着かず免疫力を獲得出来なかったからかもしれません。
もちろん増えすぎれば問題の多い悪玉菌なので適度なバランスを保つために必要な事を次に書いていきます。
腸内環境のバランスを維持するには
一番警戒すべきは人工物になります。
例えば普段何気なく使っているサラダ油。
サラダ油とはサラダ用ドレッシングに使用されることを前提とした食用油なので低温でも凝固しない油にしています。
それは固まる部分を抜いているので自然な食べ物ではありません。
そのため含まれる栄養成分には偏りがあるので腸内細菌には良い餌ではなくなってしまうのです。
野菜を多く食べれば健康だと思っている人もいますが堆肥で育てていた時代のようなミネラルの豊富な野菜は減りました。
それは化学肥料の登場で偏った栄養を含ませるようになったからです。
そのため昔と同じ量の野菜を摂ったとしても現代人はミネラル不足に陥るでしょう。
オリーブオイルや有機野菜がもてはやされるのは野菜本来の栄養バランスを持っているためで腸内細菌のバランスも良い状態を維持しやすくなります。
補足
外から見れば健康そうな身体をしていても中身はコリや痛みを慢性的に抱えているというのは化学肥料で必要な物だけを補って体裁だけを取り繕ったような状態と言えるでしょう。
理想的な土壌作りは動物の糞や昆虫の死骸、枯れた植物を肥料にして作ります。
人間の身体も自然なもので作ってやれば必ずコリや痛みも改善するでしょう。
そのために必要なのは野菜はなるべく皮ごと食べる。
加工されていない食品を選ぶ。
白米や白砂糖より玄米や黒砂糖などの精製されていない食品を選ぶといった事がたいせつになりますね。
まとめ
現代人の身体は軟弱になったとよく叫ばれますが大きな原因の一つとして安全性や便利さを追求するあまり不自然な食品を作り出したことにあります。
人間も自然の一部と考えれば不自然な物を口にしていれば体調を崩すのは当然ですね。
腸内環境に限らずバランスの取れた身体を作るためには自然な食べ物で生活を送りましょう。