「暑いと体調が崩れるの…」、「寒い時期は毎年体調がわるくって…」「雨や梅雨時期で湿気が高いとしんどいのよね…」「乾燥してるとのどがつらくって…」「暑さや体温があがるとしんどくなってしまう…」「暖房や冷房の風にあたるとどうも調子が…」といった経験はありませんか?
この代表的な6つの気候や気圧による身体の不調例をあげましたが、どれかあてはまる、自覚がある方は多いのではないでしょうか?
「まあ体質だからかな?」
そんな感じで考えられていると思います。
このように気候や気圧の変化によって身体の不調に繋がることを、東洋医学では「外邪」と呼びます。
聞いたことありますか?ほとんどの方がないのではないでしょうか?今回はこの外邪について紹介します。東洋医学の考え方ってなかなか聞くことはないはずなので、この記事を通してあなたの健康のためにぜひしっておいてください。
外邪とは?
6種類ある病気や痛みやしびれの原因といわれている
外邪(がいじゃ)とは何か?というと東洋医学において身体の外からやってくる6種類の病気の原因といわれています。
冒頭お伝えした気候や気圧による身体の不調例のことですね。
東洋医学では、病気の原因として身体の外からやってくる(外的要因)、身体の中からくる(内的要因)、口に入れるものやケガなどの(内的外因)の3つを大きく分類わけしています。
この外邪とは、身体の外からやってくる(外的要因)のことをいうんですね。
では、その外邪は6種類あるといいましたのでその6つを紹介します。
①風邪(ふうじゃ)
症状:頭痛、悪寒、めまいなど身体の上部を襲いやすい。また、熱や悪寒などの風邪(かぜ)がらみの発病が多い。
出やすい時期:年中だが、特に春。気温が上昇してぼーっとしたり熱っぽくなることが多い。
特徴:体内を縦横無尽に走り回る性質の邪気
②暑邪(しょじゃ)
症状:熱で頭が働かずぼーっとする、皮膚の弱い方は赤みが強く出てひどくなることもある、ひどく汗をかいてしまう。
出やすい時期:高温多湿である夏
特徴:汗をかき過ぎると、身体のエネルギーを消耗してしまうため、倦怠感や息切れといった体調不良につながりやすく、水分が失われると心臓に負担がかかるので注意が必要。
③湿邪(しつじゃ)
症状:吐き気やおう吐、食欲不振、軟便、下痢、胃の膨満感、頭重感、倦怠感など
出やすい時期:梅雨、夏
特徴:夏は特に冷たいものを摂り過ぎたり冷房で身体が冷えたりすると、水分をコントロールする脾臓や胃、腎臓の機能が弱くなり、湿邪が溜まりやすくなる。
④寒邪(かんじゃ)
症状:カゼ、関節の冷えや痛み、四肢の冷え、腹痛や下痢、食欲不振、胸痛、動悸、息切れ、咳など
出やすい時期:冬
特徴:冬の寒さは自然界の邪気であるこの「寒邪」として身体に侵入し、上記にあげたさまざまな症状を引き起こす原因にもなるので注意が必要。寒邪の侵入によって身体が冷やされると胃腸や肺、心臓といった臓器の負担が増えます。
⑤燥邪(そうじゃ)
症状:咽や鼻の乾燥、空咳など。肌のカサカサやかゆみ、赤みといったトラブルが現れやすくなる
出やすい時期:秋
特徴:秋の強い乾燥から負担がかかるのとともに、「大量の汗による水分の消耗」による夏の身体の負担が大きな原因となります。また、夏は冷たいものの取り過ぎで胃腸系が疲れてしまっていることも。
⑥火邪(かじゃ)、熱邪(ねつじゃ)
症状:発熱、頭痛、のどの症状(痛み、赤み、腫れ、渇く)、黄色い鼻水など、目が赤い、イライラがおさまらないなど。出血症状(吐血、血尿、鼻血、下血)
出やすい時期:夏の猛暑日、真夏日など
特徴:熱感があり、イライラしやすいのが大きな特徴。真夏の直射日光などは特に注意が必要。心理的・物質的ストレス、疲労の蓄積、食生活の乱れ(暴飲暴食)など様々なことが重なって
「火」が生まれ、その影響で体内の不調を引き起こす。
以上6つが「外邪」になります。様々な違いがありますね。症状、時期、特徴はさまざまですが、特に日本は四季があるのでそれぞれの季節ごとに注意が必要でしょう。
外邪をしっておいてもらうメリット
「「外邪」って6つあって身体に影響をあたえてるんだな~」…って少しでもしっておいてもらうだけで良いと思います。
そうすることがあなたの身体に今後立ちます。例えば、燥邪の話をつかうと…「乾燥すると肌に良くないわ…」と女性のあなたは乾燥をきらい現在でも加湿器をつけることはしていると思います。でも燥邪のことをしっていると、夏場の水分補給を意識的に行うことや冷たいものに気をつけることで、より身体の負担が減り、秋の燥邪による影響で肌トラブルを減らすことができるのではないでしょうか?
他のこともそうですね、同じように今の生活に意識をプラスしていただくことでより健康的な毎日、健康な将来を手に入れることができるはずです。
おわりに
外邪について紹介してきましたが、いかがでしたか?
大事なのは知っておくこと。
それが重要だと思っています。この記事を通して、東洋医学の知識をいかしたあなたの健康に繋がれば嬉しいです。