最近妊娠が発覚したが、それからちょっとしてつわりが出てきた…それだけでも辛いけど、それに加えて頭痛も出だして、薬も飲めなくて辛い。そもそもつわりの症状に頭痛ってあるの?
なんてお悩み、妊娠中のあなたはありませんか?
安定期にまだ入っていない、もしくは安定期を過ぎたばかりだったり、初めての妊娠だったりすると、余計不安ですよね。
「嬉しい気持ちももちろんあるけど、よく分からないことだらけで不安の方が大きい」と話される妊婦さん、すごく多いんです。
そこでこの記事では、妊娠中に起こる頭痛の原因、また、補足として妊娠中に注意してほしいことをお伝えしていきます。
母子ともに健康な体で出産を迎えられるように少しでも役立てて頂ければ嬉しいです。
今までなかった頭痛が、妊娠してからでてきた…そんなことってあるの?
つわりと同時、またはつわりが終わりかけると頭痛がでてくることは割と多いんです。
それだけではなく、妊娠中は今までの体の状態と全然違う状態になるので、体のトラブルが多くなります。
頭痛の原因としても、他の症状の原因としても大きく分けて3つあります。
妊娠中の頭痛の原因についてお話しはもちろん、妊娠中に起こりやすいこと、気をつけてほしいこともご一緒にお伝えしていきますね。
吐き気だけじゃない!つわりの症状
つわりと聞くと吐き気、嘔吐を思い浮かべますが、あなたも実際にそれ以外の辛さを経験していませんか?
ここでは、つわりの症状、またはつわりと同時に起こる症状をお伝えしていきます。
なお、つわりというのは妊娠2ヶ月〜5ヶ月ごろに起こる体の変調のことを指します。
吐き気、嘔吐
妊娠中は匂い、食べ物、飲み物に敏感になり、吐き気や嘔吐を起こしやすいです。
妊娠中50〜90%の方は吐き気や嘔吐が起こるといわれています。
情緒不安定になる
ホルモンのバランスが乱れるので、生理前にイライラしたり、憂鬱になったりすることがあるように、精神的に不安定になることがあります。
眠気
これも生理前とにていますが、妊娠中は眠気が激しくなることがあります。ひどい時は12時間以上寝れるくらいの眠気がでることもあります。
消化不良
赤ちゃんがお腹にいるために水分が羊水に使われ、お母さんの体が水分不足になったり、腸が赤ちゃんに圧迫されたりで便秘や下痢になることがあります。
肩こり、体のだるさ
水分がなくなりやすいのと、内臓の圧迫、ホルモンや自律神経の乱れが起こるので、肩こりや体のだるさが出やすくなります。
頭痛
今からお話を詳しくしていきますが、頭痛もつわりの時期に起こりやすい症状のひとつです。
さて、あなたはこのような症状はでていないですか?
妊娠中の体の状態
先ほどお話したように、妊娠中には、様々な症状が出てきます。
その理由として、3つの要素があります。
①水分の減少
赤ちゃんを羊水という液体が守っているのですが、それはやはりお母さんのお体の体液からもらっています。
ということは、お母さんの体は脱水状態になります。そのために色々な症状が起こり、ひどい人だったら倒れてしまうこともあります。
その上、つわりで吐いてしまったり、水が気持ち悪くて飲めないなんてことになってくるとより脱水症状が悪化します。
②内臓の圧迫
皆さんもご存知の通り、赤ちゃんがお腹の中に来て、だんだん大きくなってきます。
通常の内臓の状態がこんな感じだとしたら(かなり大まかです)、
妊娠中の体はこんな感じです。
赤ちゃんは子宮に入っているので、その周りの腸、膀胱、腎臓、胃、肝臓、背骨(図では見えていないところもあります)が圧迫されやすいですね。
だんだん赤ちゃんが大きくなると、胃や肝臓など、上の方の臓器まで押しつぶされるような形になります。
そうすると内臓の働きが悪くって、より水分代謝が悪くなったり、便秘や下痢になったり、胃や胃痛がしたり、赤ちゃんが動くようになると、「あ、今胃を蹴られた!」なんてわかる方もいます。
③ホルモンのバランスの変化
妊娠するとプロゲステロンという、妊娠を維持するホルモンが多くなります。
そのため、眠気やだるさ、精神的な不安定が起こりやすくなります。
基本的な頭痛の種類
これは妊娠している、していないに関わらず、頭痛の種類は3種類あります。
緊張性頭痛
緊張性頭痛とは、首や肩からくる頭痛です。
日本人の頭痛では、このタイプが一番多く、首からの血流が悪いことが原因だと思います。
頭の後ろから痛みが起こってくることが多いです。
偏頭痛
偏頭痛は、目がチカチカしたり、ズキンズキンと拍動性の頭痛が起こることを言います。気圧の変化、温度の変化で頭に流れる血液量が変わることで痛みが起こるといわれています。
群発頭痛
群発頭痛とは、キリでえぐられた痛みがこめかみや目の奥に起こる頭痛です。そしてそれが1〜2ヶ月毎日続くことが特徴です。
原因ははっきり分かっていませんが、目の奥の血管が広がって痛みが起こることが原因と言われています。
妊娠中に起こる頭痛の原因
では、妊娠中に起こる頭痛の原因はなんなのでしょうか?
ここまでしっかり読んでいただいた方は、頭痛と妊娠が関連深いことになんとなく気づいていただいたことと思います。
妊娠するまでに頭痛を経験したことがある方も、ない方もほぼ必ず、妊娠によっての体の変化で頭痛が起きています。
では、それはどんなメカニズムで起こっているのでしょうか?
先ほど妊娠中には3つの変化の要素があるとお話ししました。
- 水分量の減少
- 内臓の圧迫
- ホルモンバランスの変化
ですね。そのうちの水分量の減少が頭痛に深く関わってきます。
特に羊水に水分を使うのと、
水分量ってなんのことを指すかわかりますか?
体の水分とは、大きく分けて、血液とリンパ液に分かれます。
血液とリンパ液の流れが悪くなると、もちろんですが、頭への栄養がうまく流れなくなってしまいます。
そうなると頭痛が起こってしまうのです。
では、それはどうやって防げるの?対処法は?
単純ですが、この場合は水分を多めにとることです。
本来ならお水がいいですが、匂いに敏感になって「どうしても水を飲んだら吐いちゃうから飲めない」ようでしたら、お茶でもいいので、水分をこまめにとるようにしましょう。
基本的には女性は1日で1、5ℓを尿や汗などで排泄すると言われているので、できればそれ以上とっていただくのが理想的です。
どうしても水分が取れない場合はお医者さんに相談してみてくださいね。
もしくは、水分代謝のツボを刺激してもらうのもオススメです。
三陰交です。痛気持ちいい程度に1〜2分優しく押してくださいね。
妊娠中はこれに注意!妊娠中に気をつけてもらうこと
妊娠中は、やはり今までの体とガラっと状態が変わっていくので、薬を飲まない、喫煙をしない…以外にも気をつけてもらいたいことがあります。
割と一般的なので、知っている方もいるかもしれませんが、そういったかたも確認の為に是非ご覧ください。
魚や海藻を食べすぎない
魚や海藻には水銀が含まれている場合があります。
基準値を超えて水銀を摂りすぎると中毒になる可能性があります。
もちろん体にいい成分もありますので、ある程度は食べてもいいですが、食べ過ぎないよう、例えば魚が入っているおかずは1日1品などと決めてもらうといいですね。
カフェインを摂りすぎない
カフェインには血流を抑える働きがあります。
血流を抑えると筋肉などに栄養が行かなくなって、肩こりや頭痛などの症状が出やすくなります。
コーヒーや紅茶、お茶などはカフェインが含まれていますので、1日1杯が適量です。
お菓子や添加物を控える
砂糖がたっぷり入っているチョコレートやクッキーなどのお菓子、コンビニのおにぎりやお弁当(すべてとは限おりませんが…)なども食べ過ぎると妊娠中の症状がひどくなる原因のひとつです。
砂糖や添加物を食べると、それを分解するために内臓が働きます。しかし、それらを食べ過ぎると内臓も働きsすぎて疲れてしまいます。そうなると血流やリンパ液の流れが悪くなるので、注意が必要です。
「ごはんよりお菓子の方が食べやすい」「どうしても甘いものが食べたくなる」という気分のときもあるとは思いますので、そういったときはできるだけ様々な食べ物を比較してフルーツ青汁など、人の手が加わっていないものをお勧めします。
まとめ
妊娠中は身体的にも精神的にもとてもデリケートな時期です。
一人で悩んでいたり、ご家族の協力が思うように得られなかったりすると、それがストレスになり、妊娠中の症状が悪化する場合もあります。
そういうときは、妊娠経験がある先輩ママや、もしくは、妊娠中の方のコミュニティで、悩み相談や、情報交換などをされるとストレスが発散されたりもします。
心細い思いをされているようでしたら是非参考にしてみてくださいね。