「毎日長時間車に乗るようになってから腰が痛くなった。けど、どうしたらいいかわからない…」営業職で毎日車に乗る、ドライバーの仕事をしている、そして週末はロングドライブ…気がつけば車に乗ってる時間がとっても長い。当然腰に負担をかけ続けることになりますので痛くなりやすいですよね。車に乗る仕事、生活というのはそうそう変えられるものではないと思いますし、この生活が続くと腰痛がずっと続く不安、また悪化する不安があって当然だと思います。 「その不安を解消するための対策はないのか?」実は、とっても簡単に対策できるんです。この記事では今すぐできる、車に乗る際の腰痛対策方法をお伝えして行きます。実際、私も椎間板ヘルニアを経験しまして、腰への負担を減らすために実行していました。今ももちろんこの腰痛対策を続けていますので、長時間運転しても腰が痛くなる事はありません。単純かつ効果抜群の方法なので参考にしてみてくださいね。
なぜ、車を運転していると腰に負担がかかるのか?
そもそもなぜ、車を運転していると腰が痛くなるの?
長時間運転をしていると腰が痛くなった経験はドライバーの殆どが経験したことがあると思います。 それが毎日だとそりゃあ腰が痛くなったりしますよね。でも運転していてなぜ痛くなるのか?
結論から言うと、座っていると体重の約2倍もの重さが腰にかかるからです。
50キロの人だと100キロということになりますね。 また、立っている状態だと体重の約1.5倍の重さが腰にかかります。 「あれ?立っている方がしんどいと思うのに意外!」 と思われたかもしれませんが、立っていると上半身の重みが股関節や膝関節、足関節といった下半身にも分散してくれるのですが、 座っていると、上半身の重みが全部腰にかかってきてしまいます。そのため、座っている状態の方が腰の負担が大きいのですね。
座っている時の重心が影響
実は、立っているときと座っているときは重心も変わります。 立っているときは背骨の少し前側に重心線が来るので前後のバランスが保ちやすく、腰の筋肉の負担は少ないんですね。 座っているときは、重心線が立っているときよりも前にくるので、腰の筋肉に負担が大きくなるのも痛みを引き起こす要因になっています。
上記2つが、大きな理由になります。自宅や会社でもそうですが、長時間座っていることは腰に良くないので立ち上がったり、のびをしたりすることができますが、 車の運転中は、体勢をこまめに変えることができませんからより腰に負担がかかっちゃいますよね。 トラックやタクシー運転手、営業で一日車の運転をする人のほとんどが腰痛を感じていて、職業病ともいわれるのもそれらが大きな理由になっています。
どんな車でも対策はできる!車やシートを代える必要はない?
「やっぱり商用車だから、腰にくるのかな?良いシートの車に代えなきゃいけないんかな…」と思われていませんか? 実際、ドライバーの腰痛患者さんからこういう悩みはよく聞きますがそうではありません。 長年使っている車のシートだろうが、後部座席だろうが、腰痛の対策は今すぐ簡単に、無料(有料でも千円程度)でできます。
今すぐ簡単にできる、腰痛対策がある?!
実は、車の運転時の腰痛対策はとっても簡単です。もちろんこまめに休憩して、軽い体操をしたりできればベストですが、なかなかそういう訳にはいかないでしょう。 でも、何気なくいつも乗ってる車のシートの位置、高さ、目線、これらを変えるだけでも楽になるんですね。 先ほど説明させてもらったように、座っている時の腰への負担が大きくなるのは事実ですが、その負担を極限まで減らすことで腰痛は楽になります。 次にその方法を詳しく紹介していくので参考にしてください。
腰痛対策のシート設定方法 シートの角度、ペダルまでの位置、ハンドルポジションについて
それでは、腰痛対策の方法を紹介します。
シートの設定方法
座り方
シートに深く座ります。この時、浅く座ると背骨が曲がるので腰の負担が増えるので注意。 この時背もたれの所にピタッとくっつくように座りましょう、そして背骨で腰の部分って少し反っていますよね?背筋を伸ばして腰の部分を一度触ってみてください。 この位置にクッションやバスタオルをかましてあげるだけでも、腰の負担がかなり減るので楽になります。首の所も同じです、首を後ろから触ると後頭部より前側に反っていますよね? この部分にクッションをかます、市販の首のクッションをヘッドレストにつけるのもすごく効果があります。背骨全体の負担が減るので当然腰も楽になります。
シートの角度
シートの角度は深く座った状態でヘッドレストに頭をつけて、楽に前方を見れる角度に合わせます。 車のシートってほとんどが、お尻の所が少し沈んで横から見ると斜めになっていると思います。 車によっては、シートの高さを上げることができるものがありますよね?特に女性や小柄の方は上げて地面とフラットになるようにすると良いです。 シートの高さを変えることができない場合は、座面に薄型のクッションやバスタオルを引いてフラットに近づけてあげると腰の負担が減るので、使うことをオススメします。 実は、座ったときに膝が股関節より高い位置に来ると腰の負担が増えるので、これをするだけでも楽になりますよ。
ペダルとハンドルポジション(小見出し)
ペダルまでの位置は膝を軽く曲げた状態で、ペダルに足が乗るように調整します。膝が伸びていたり、曲がりすぎていると背骨が曲がるので腰に負担をかけてしまいます。
ハンドルポジションも大事。軽く肘を曲げれて10時10分の位置に手を置きましょう。
腰痛対策のグッズ (自宅にあるタオルクッションなどを使うパターン、1000円以下でそろうカーグッズ)
先ほど紹介した座り方をするだけで、腰痛はかなり楽になります。 実際、私も中学時代に椎間板ヘルニアを患いましたが、この座り方をするだけで長時間の運転をしても腰が痛くなったことはありません。 腰痛の患者さんでドライバーの方にもお伝えしていますが、「軽自動車でも座り心地が全く変わった、腰が楽」という声も聞きます。
3ヶ所に使うだけでOK!
自宅にある使えるグッズとしては、バスタオルや自宅にあるクッションを使って、座面と腰の反っている部分、首の後ろの反っている部分の3ヶ所にかますといいですね。 市販のものでも、一つ1000円しません。
お尻に引いて座面を上げるクッション、腰のクッション、首のクッションそれぞれホームセンターやカー用品で格安で手に入りますのでオススメします。 しかも、クッション自体にゴムバンドがついていて、車のシートに簡単に取り外しできるので買っておくと損はないと思います。 メッシュ素材や低反発、柔らかいものから硬いワイヤー状のものまであるので、迷うかも知れませんが、柔らかすぎず少し固めのクッションを選べば間違いないので買われる場合は参考にしてください。
眼の影響も関係する?視力、眼の疲れで前傾姿勢になり腰の負担に
眼の疲れでも腰に負担がかかる?
実は、眼の疲れやかすみ、まぶしさや視力の低下でも腰に負担になることがあります。
なぜか? 簡単にいうと、上記した全ての眼の問題があると、自然と前傾姿勢になるからです。 座り方でもお伝えしたように前傾した状態で運転すると背骨に負担がかかり首、背中、腰と痛みが出やすくなるんですね。 こまめに目薬をさす、めがねをかけて視力を矯正する、サングラスをかけて紫外線から眼を守る…こういった事をするだけでも、結果腰痛対策になる事を知っておいてください。
クーラーの風を体に直接触れないようにしたほうがいい
冷房を直接浴びると痛みがでやすい?
夏場はかかすことのできない冷房。つけないと暑さでたおれてしまいますよね。 当然冷房のスイッチを運転中いれますが、注意が必要です。それは、前方からでる冷気を直接浴びないこと。 運転席、助手席に座っていると、冷房の風って前から直接出ますよね?それを首やお腹、腕に浴びると血流が悪くなって痛みが出やすい状況をつくってしまいます。 対策としては、なるべく風をあたらないように吹き出し口を調整したり、後部座席だけ冷房を入れて循環させるようにすることをオススメします。
コルセットは必要なし。運転中はしないほうがいいんです。
コルセットは運転中しないほうが良い!
腰痛持ちの方はコルセットをしている方も多いのではないでしょうか? 運転中はコルセットは外してください。運転中のコルセットは逆に腰の負担を増加させることになります。 作業中は良いですが、座っているときにつけていると、腹部の圧迫により血流の低下、呼吸が浅くなりやすいのがその理由です。 車に乗るときは外して、降りた後荷物を重い荷物を運ぶなどする場合はつける。といった風に使い分けることをオススメしますね。
おわりに
いかがでしたか? 車を運転するときの腰痛対策は「今すぐ」「簡単に」「無料(格安)で」できます。 たったこれだけ?と思うかもしれませんが、適当に車に乗り込んで運転する場合と比べると驚くほど腰が楽に運転できます。 私が実感していて、腰痛の患者さんも楽に運転できると体感していますので、今後あなたが「腰痛で運転できない…」そんな状態にならないための一歩になればうれしいです。