「朝起きると手が痺れている、時間が経つと治るが変な病気じゃないかな?怖い・・・」
こんな状況でお困りではありませんか?
痺れと言うのは些細な病気から重大な病気まで幅広くあります。そのため、あなたも「大きな病気じゃないのか?」と不安に駆られているのではないでしょうか?
この記事では寝起きの痺れの病名、原因をお伝えしていきます。
そして、自分で出来る寝方や枕選びをお伝えしますので、軽度な痺れでしたらこれで解消することができます。
さらに、それでも痺れが取れない場合は病院の何科に行けばいいのまでお伝えさせて頂きますので、しびれに対しての対策がとれます。
是非お役立てください。
寝ている姿勢やマクラの選び方
寝起きの手のしびれの原因で特に多いのは、寝ているときに血管を圧迫することによる痺れが多いです。
正座を長時間していて足が痺れるのと同じ理屈です。
特に、寝方や枕があっていないことも原因のひとつなので、是非一度確認してみてください。
寝ている姿勢は上向きですか?
正しい寝方は基本的には、上向きです。
上を向くことにより呼吸がしっかりとでき、寝返りもしやすくなり体が回復しやすくなります。
例外としてましては、妊婦さん、ぎっくり腰のように上向きで寝る事により痛みがでたり不具合がある人は、横向きです。
自分にあった枕を選べていますか?
まず、枕って何のために必要かご存じでしょうか?
理由は首の骨のカーブを維持するために必要なのです。
首の骨は自分の体の前の方に向かってカーブしていて、
「気をつけ」の姿勢をした状態で首のカーブが5度が理想的と言われています。
この5度のカーブが崩れてくると痛みや痺れがでやすい状態になります。
そして、この首のカーブを守ってくれる枕がありまして、
それが私たちがお勧めさせて貰っているテンピュールと言うマクラです。
こんな形の枕です。
枕を選ぶ重要なポイントは3つです。
- 材質→きちんとした骨の状態を保持するためにウレタンが最適です。
- 形→この枕を横から見ると山が二つあり首も頭もきちんと保持してくれのがポイントです。
- 高さ→立っているときの首の角度と、枕を使って寝ているときも同じ角度になっているかどうかです。
これは自分では難しいので、誰かに立っている状態と、寝ている時の状態を見てもらう方が良いですね。
この3つがきちんと揃うと首の骨が整えられてしびれの解消や予防にまで繋がります。
出来るだけ早く自分にあった枕を選んで購入してください。
寝起きに痺れるときはこの3つを疑ってください
手根管症候群
腕の真ん中を通っている正中神経が、手の靭帯に押さえつけられ痺れが発生しています。
妊娠や出産などの女性に多く、理由は「むくみ」が関連していると言われています。
どういうことかと言うと、靭帯がむくみにより膨らみ、神経の圧迫がおきることにより痺れが発生します。
だから、むくみやすい女性はこの病気になりやすいです。
後は、よく仕事やスポーツで手を使いすぎる人によく起きます。
痺れる指としましては、人差し指・中指・薬指が痺れ、手を振ったり、指を曲げ伸ばしすると痛みは楽になります。
手根管症候群がどうかを調べる方法
手の表と表をあわせる合掌ってありますよね、あれは手の表面を合わせているのですが、それと逆で手の甲と甲をしっかりと合わせると痺れてくるので、手根管症候群の人はすぐに分かります。
この方法が気になる方は「ファレンテスト」で検索をしてみてください。
そして治療は整形外科にいくと、湿布やビタミン剤、固定、あまりにもひどい場合は注射などの治療になります。
胸郭出口症候群
鎖骨のあたりの神経や血管の圧迫が原因となっています。なで肩の女性や重い物をよく持つ人に多く見られ電車のつり革につまるときの動作なので、肩や腕に痛みや痺れ・指の筋力低下を伴う事があります。
胸郭出口症候群の原因となる場所は3つあり、少し筋肉の名前が出て分かりずらくなるのですが、①前斜角筋と中斜角筋の間、②鎖骨と第1肋骨の間の肋鎖間隙、③小胸筋の肩甲骨の間の神経や血管が圧迫されたときに痺れなどの症状は出ます。
筋肉の名前はややこしいので、胸郭出口症候群の原因は3つの場所が原因となっている事があるという程度でOKです。
自分が胸郭出口症候群かどうか調べる方法もあるのですが、この仕方は少し難しいのであまりお勧めはしません。
それでも確かめてみたいと言う方のために、下記のURLに自分で出来る仕方のHPがあるので参考にしてみてください。
http://ne-stra.jp/954.html
治療としては、整形外科に行くと消炎鎮痛剤、血流改善の薬、ビタミン、ブロック注射・さらに酷い場合は手術となります。
頚椎椎間板ヘルニア
椎間板とは首の骨と骨の間にある、ゴムのようなものです。
椎間板ヘルニアとはゴムが破けて神経を圧迫し痛みをだしている状態の事を言います。
頸椎椎間板の症状としては、しびれ・痛み・感覚異常・筋力低下・運動麻痺などです。
よくこの状態になる年齢としては、30代~50代の方です。
頸椎椎間板ヘルニアかどうかを自分で判断するのは難しいのですが、上を向いておでこに手のひらを乗せて、首の骨の方を向いて押すと痛みや痺れが悪化すると言う特徴もあります。
ただ、これで頸椎椎間板ヘルニアかと言うとそうではない場合もありますので、
先ほどの方法を試して痺れなどの異常があれば、神経的な何かがあるので必ず整形外科などに受診してください。
治療としては、整形外科に行くと牽引・カラー固定・筋弛緩剤・消炎鎮痛剤・ビタミン・注射・さらにひどいときは手術となります。
こんな痺れがあればすぐに病院へ
- 手の痺れと一緒に口も痺れる
- 痺れと一緒に指に力が入らない
- 指先の色が紫色
- めまいが伴う
- しびれが10分以上続く
- 物の見え方がいつもとちがう
- 頭痛や吐き気をともなう
- 足も一緒に痺れる
このような状態は、脳などに異常を併発している可能性がありますので、すぐに病院に受診してください。
病院は何科に行くべきかと言うと、まずは整形外科、もしくは神経内科を受診し医師に自分の状態を伝えてください。
ちょっとしたことで痺れが解消される場合もありますよ
いかがでしたでしょうか?
寝起きの痺れは簡単な原因で言うと初めにお話した、寝方や枕が原因のことが多いです。
例え、胸郭出口症候群や頚椎椎間板ヘルニアだとしても、寝方や枕を変えることで状態が良くなる方もたくさんおられます。
是非、朝の痺れで困られている方は寝るときの環境を変えてみてください。
それでも駄目でしたら、医療機関を受診することを強くお勧めします。
*また、他に私の書いたしびれに関する記事がありますので興味がある方はご覧ください。
左手にしびれがあり、力が入らず物を持っても落としてしまう。あなたに
http://miyai-sekkotuin.com/katakori/sibiretikarahairanai/