「最近、足の親指が「く」の字に曲がってきて痛いなぁ」「靴を履くと親指が当たって痛い」これってどうにかできる方法はないかと思い健康グッズを探しにお店に行くと外反母趾サポーターっを見つけた。けど、これって本当に効果があるのか?このようなことでお困りではありませんか?
私は普段、外反母趾専門の治療を行っていますので、よくこういう声を患者さんから聞きます。確かにこれだけサポーターが出回っているとどれがいいのかなんてわからかないですよね。そのようなことでお困りの方にこの記事では、外反母趾サポーターについての効果と外反母趾サポーターの選び方についてと、自分で出来る対処方法を紹介しています。
外反母趾はサポーターだけでは悪化していく可能性があるのですが、お忙しくて医療機関などでしっかりと治療を受ける時間がない方には1つあると便利だと思いますので、お役に立ててくださいね。
先ずは、外反母趾になっているかチェックしてみましょう!
サポーターを選ぶ前に、外反母趾になっているかチェックしてみましょう。
- 合わない靴をムリに履いていると足が痛い
- 親指が「く」の字にまがってきた
- 指と指の間に皮膚のトラブルがある
- 親指の出っ張った部分が痛くなったり腫れる
- 足裏にタコができやすい
- 巻き爪になっている
ひとつでも当てはまる方は要注意。外反母趾になっているかもしれません。
このような方は、足の角度を測ってみましょう。正確にはレントゲンで線を引くのですが、A4の紙に足をのせて線を引き角度を測ることで簡易ですが診断できます。
この「く」の字の角度が20度以上ある方は外反母趾になっていますので、サポーターを考えてみましょう。
外反母趾の種類によってはサポーターが適応外の場合もあります
外反母趾にも様々な種類があります。その中で、サポーターが適応外になる種類があります。先ずは、自分の外反母趾が適応外かどうかチェックしてください。
そうすることで、外反母趾と付き合っていく際にサポーターで悩むことがなくなり、より早く自分にあった解決策に出会えると思います。
- 関節リウマチと診断されたことがある
- へバーデン結節と診断を受けたことがある
- サポーターで形を治したい
- 親指以外の4つの指が曲がっている
などに当てはまる方は、サポーターの効果は期待できませんので、違う解決策を探す必要があります。
当てはまらない方は、サポーターをうまく使うことで生活レベルが高くなると思いますので、一つ症状に合う外反母趾サポーターを探してみましょう。
Amazonで評価が高いサポーターを10個試してみました。
外反母趾サポーターは4タイプに分かれます。一体どれが効果があるのでしょうか?
1つ目のタイプは、指サック型
この種類は、親指が「く」の字になり、人差し指の下や上に重なるくらいの外反母趾の方に効果的です。デメリットとしては、悪化は防ぐが、改善することはないということです。また、ヒールなどの細めの靴を履くと違和感があり履きにくいという事です。
2つ目のタイプは、靴下型
このタイプは、どの靴でも対応できるので使い勝手は良いようです。しかし、サポートする力はたいへん弱く、履いていると良くズレてしまうというデメリットがあります。
3つ目は、矯正を目的としたサポーターです
これは、筋肉が弱って広がっているのを見た目だけ治そうとする方法です。当然、見た目だけ良くなりますが、サポーターを外したら効果はなくなります。また、サポーターをつけている間に筋力が落ちてしまいますので、これだけで外反母趾の治療をしようとすると失敗します。
外反母趾サポーターの効果はどれが高いのでしょうか?
Amazonや楽天の評価の高い物を根こそぎ買って試してみたが、これが一番いいというものはありませんでした。
サポーターをつけると最初にズレるという問題が発生します。 一日通してズレ無かったサポーターは1つしかありませんでした。
ということで実は、外反母趾はサポーターだけでは改善しません。
サポーターは使い方で効果を発揮することがあるかもしれませんが、これだけでは頼りないです。
外反母趾になっている方は、足が開いていて(開張足かいちょうそく)筋力の低下があります。筋力が低下している状態で、サポーターをするとどうなるでしょうか?
筋肉を使わずにサポーターに頼ってしまい、さらに筋肉が弱っていきます。そうすると、最初は効果があったように感じていたサポーターの効果も弱くなってくるばかりでなく、筋肉が弱っていきます。
こうなると、大変です。気が付けば外反母趾が悪化していたということは、お客さんからよく聞くことです。
その中でも、最もオススメのサポーターはこれ!
ソルボバランスウォークという外反母趾サポーターです。これだけが、1日通してズレることがありませんでした。また、適度に必要なところに圧力がかかっているので、悪化防止や長くヒールを履く日、長時間歩く日に使うとよいでしょう。
外反母趾サポーターの中でどれを買うか迷ったときは、これが1番お勧めです。
他には、足が「く」の字に曲がり靴に会ったって痛いという場合は、サポーターを使うよりも「魚の目」用の丸い穴が空いたパッドを出っ張ったところに張ってクッションにする方が効果があると思います。
これらを上手く使い外反母趾を改善するのではなく、悪化や進行を遅くするために外反母趾サポーターの力を借りるという考え方で使用していきましょう。
サポーターだけでは徐々に悪化します。自分で出来る外反母趾治療の方法とは?
どうしても外反母趾は、時間経過とともに悪化していきます。5年、10年後、気が付いたら「く」の字が酷くなっていたなんてことは、良く聞きます。
それを防ぐためには、自分でストレッチなどの外反母趾の治療をする必要があります。
今回は、特に簡単に出来る方法を1つ紹介します。
それは、日本人には伝統的な「竹ふみ」です。外反母趾になる人の特徴は歩き方が悪いことです。
そして、歩き方が悪いことで足に過度の負担がかかっています。
どれくらいの負担がかかると思いますか?
実は、歩くと片足に体重の約1.2倍の負荷がかかります。
例えば体重50キロの人が1日5000歩、歩くとどれくらいの負担になるのでしょうか。計算すると300トンになります。大変なことですよね。それが、悪い歩き方をしていると足はたちまち悪くなってしまいます。その一つが外反母趾です。
ですから、その負担をダイレクトに受ける足裏を柔らかくしておく必要があります。
まずは、伝統的な竹ふみを1日3分くらい行ってください。竹は、自然な物がより効果がありますので是非、やってみてください。
医療機関などで1度見てもらうことをオススメします
外反母趾と言っても様座な種類や程度がありますので、先ずは1度医療機関などで状態を確認しておく必要があります。
レントゲンで見てほしい場合や手術を希望される人は、整形外科に行くと良いでしょう。
筋肉や骨の状態を見てほしい、原因になっている部分を治してほしい方は、外反母趾専門の治療をしている整骨院に行くことがオススメです。
外反母趾はサポーターだけでは、改善しません。
サポーターの使い方を間違えないようにしましょう。 外反母趾治療を専門でやっている私がアマゾンで評価が高いサポーターを試しましたが、特別効果が期待できるサポーターはありませんでした。
ですから、使われるとしたら長時間歩くことがある時や、ヒールを長く履く時のみに使うようにしてください。外反母趾サポーターに頼ってしまうと危険です。
その間に足の筋肉がどんどん弱くなり、気が付いたら変形が進んでしまいます。そうならないように、早めに医療機関や整骨院などを受診しましょう。
一生、自分の足で歩けるように出来ることから少しずつ始めてくださいね。