口を開けたり閉じたりすると、ガクガクっと音がしていたのは前からだが、なんだか最近口を開けるときや閉じるときに耳の前に痛みを
感じる…。これってもしかして顎関節症!?でも顎関節症の症状ってまずなんだろう?どうやって治すの?
あなたはこのようなことでお悩みではないでしょうか?
実際に顎関節症で来られる患者さんの中には「これくらいだったら顎関節症じゃないと思ってた」という声から、「みんなこれくらいしか口が開かないもんだと思ってた」などといった危険なケースまでいろんな声を頂きます。確かに、どの症状が顎関節症なのか分かりにくいと思いますし、どうして治していったらいいかなど分かりにくいと思います。
そこで、この記事では、どんな症状があれば顎関節症なのかというチェックをしていきます。
食事の度に顎が痛い!顎が開かなくてしゃべれない!などと困った状態になる前に、顎関節症の治療をして頂きたいと思います。
顎の事で悩んでいるあなたは必見です。
顎関節症とは?
顎関節症とは、その名の通り、顎(あご)の関節に問題が起きることです。
頭の骨(側頭骨というところ)と顎の骨がつながって関節になっているのですが、そこに
- 歪み
- 関節の動きの悪さ
- 炎症
などが起こり、顎の部分に
- 音
- 痛み
- 口が開かない
などの問題が起こってきます。
悪化してくると、口を開けるのが苦痛になってくるので、食事や歯磨き、あくび、話をするときなどにも顎に痛みや開けづらさを感じ、日常生活に支障をきたします。
あなたは大丈夫!?顎関節症の症状チェック
では、早速顎関節症のチェックをしてみましょう。
タイプ別にお話していくので、いくつ当てはまったか覚えていてくださいね。
- 顎を開くと音がする
- 顎を開くとき、閉じる時に痛みが出る
- 肩こりや首こり、腰痛など、顎以外にも症状が出る
- 口を開くとき、左右の顎が違うタイミングで開く気がする
- 顎が指3本以上開かない
- 口を開けなくても顎の関節(耳の前あたりです)にだるさや痛みがある
さて、あなたはいくつ当てはまりましたか?
0~1個:①タイプ
1~2個:②タイプ
3~4個:③タイプ
5~6個:④タイプ
ここからはタイプ別によって今の状態をおおまかにお伝えしていきますね。
あなたはいくつ当てはまった?顎関節症の4つのレベル
では先ほどの解説からしていきます。
①のタイプ
①のタイプのあなたは、顎関節症予備軍、もしくは軽度の顎関節症です。
少し音がなる程度がこのタイプです。
顎関節症の治療の必要はないかもしれませんが、身体に疲れがたまっている状態です。
この状態が長く続くと顎関節症の症状が今より出たり、首コリ、肩コリ、腰痛など、他の症状が出てきたり、酷くなったりする可能性があります。
予防も兼ねて、信頼できる整骨院さんにお世話になってみてはいかがでしょうか?
②のタイプ
②のタイプのあなたは、顎関節症と診断されてもおかしくない状態です。
状態としては、音が鳴るということに加え、痛みが出る状態です。
今、もしくはもう少しで食事や歯磨きに困り始める頃だと思います。
できればそうなる前に、まずは歯医者さんで見てもらってから、歯医者さんや顎関節症の治療ができる整骨院での治療をされることをお勧めします。
③のタイプ
③のタイプのあなたは、かなり日常生活に支障をきたしている状態だと思います。
口が開きにくく、口に指が3本半も開かない状態です。
食事時、歯磨き、あくび、話をするときなどに口が開かなくて不自由だったり、痛みがでてきたりします。
このまま放っておくと「癒着」といって、顎の関節がくっついてしまう状態になりかねません。
そうなると、顎の手術が必要になってくるので、急いで歯医者さんに行きましょう!
癒着をしていなければ、痛みや、開けづらさを改善することは手術なしでも十分可能です。
これ以上ひどくなっては危険なので、必ず治療してくださいね。
④のタイプ
④のタイプは顎関節症の中で最もひどいタイプです。
おそらくもう顎関節症の治療ははじめられていると思います。
先ほど癒着ということを言いましたが、このタイプで、3ヶ月以上口が指1~2本分くらいしか開かないようでしたら、かなりの確率で癒着をしていると考えてもいいでしょう。
普通に食事、歯磨きなどをできるように、リハビリ、治療に専念しましょう。
まだ治療を始めていない方はまずは歯医者さんで細かい状態をチェックしてもらってくださいね。
上記にも書いたように、顎関節症には症状のレベルがあります。
症状が軽い順に「口を開けるとき、閉じるときに音がする」「口を開けるとき、もしくは閉じるときに顎の関節に痛みがある」「口が開けられない」といったものです。
なお、自己判断のみでは危険ですので、必ず歯医者さんや口腔外科さんに診てもらうようにしてくださいね。
これだけはやめて!顎関節症の原因になる3つの行動
顎関節症になりやすい行動が3つあります。
もし、あなたが食事のとき、顎が痛くて楽しめない!なんて思いをしたくなければ、これらのことに気を付けてみてくださいね。
頬杖をつく
顎の関節や顔の骨がずれる(歪む)原因になって、顎関節症になる確率がぐーんと上がります。
そして、見てわかるほど、顔が歪む原因になります。
「かっこいい」「可愛い」お顔でいたい方は是非、どちらの意味でも気を付けてみてくださいね。
耳と肩の間で電話機を挟んで電話をする
これも先ほどと同様、顔の歪みの原因になります。
また、首が正常な可動域以上に動いてしまっているので、首こり・肩こりの原因になったり、首の痛み、腕のシビレの原因になったりします。
気付かないうちにしてしまっている可能性もあるので、今日から意識してみてくださいね。
足を組む
これは、顎関節症を患っている方に意外と多くみられるクセです。
なぜ足を組むと顎関節症に影響するかというと、毎日足を組んでいると、骨盤がゆがむなどして体全体のバランスが崩れていきます。
そうするとつられるように顎の左右のバランスも崩れていきます。
これは顎関節症だけでなく、腰痛や肩こり、全身的なだるさの原因になるので、注意してくださいね。
どうでしたか?あなたはしていませんでしたか?
顎関節症でお悩みの方も、そうでない方も、ご自身のお体のためにぜひぜひお気を付けくださいね。
早めの治療をしましょう!顎関節症は放置すると厄介です
ここまで読んでいただいた方はお分かりかもしれませんが、顎関節は悪化するとかなり厄介な症状です。
しかも悪化してからでは、治りも遅くなることがほとんどです。
早めに治療をすれば、顎の痛みや開けづらさであれば必ず良くなるといって良いほど、予後(経過)は良いので、「これくらいで歯医者に行っていいのかな?」なんて思わず、思い当たるふしがある方は早めに歯医者さんに診てもらってくださいね。
あなたのお悩みが早く解決されることを願っています。